お産の進行
赤ちゃんは生まれるために、まず骨盤を通り抜けます。
しかし、骨盤の形が整っていないと、うまくここを通り抜けることができないのです。


骨盤がゆるみすぎると?
赤ちゃんはお産のとき、あごを引き、体を小さくしてせまい骨盤(骨産道)を進みます。ところが、骨盤がゆるんで広がった状態だと、あごを引かずに進んでしまうので、うまく子宮頸管など(軟産道)を通ることができません。
すると、お産に時間がかかったり、帝王切開や吸引分娩につながったりすることもあります。


骨盤がゆがんでいると?
赤ちゃんは回転(回旋)しながら産まれてきます。骨盤がゆがんで内側に骨のでっぱりができると、赤ちゃんの頭はそれにひっかかってうまく回れなくなるので、お産が進みにくくなります。
お産があまり長引くと “吸引分娩” や “鉗子分娩”、“帝王切開” になってしまうことがあります。また、お産時の大量出血につながることもあります。

お産時の骨盤ケア法 詳しくは、こちらをご覧ください。
- トコちゃんのマタニティ&ベビーケアハンドブック
- 第54回日本母性衛生学会総会・学術集会 ランチョンセミナー「骨盤ケアで改善! PART13」(2013.10.4) 上野 順子「体操しようとしない産婦にも使える安産体操 ~“難産候補妊婦” の入院から分娩までのケア~」
- 上野 順子「安産力を高める骨盤ケア」家の光協会(2013年)