胎のうや子宮の形
胎嚢(のう)や子宮の形は胎内での姿勢だけでなく、
出生後の姿勢や股関節の状態などにも影響します。
形が変わるとどうなるの?
子宮の中にいる赤ちゃんの超音波写真を見てみましょう。
妊娠中の子宮は、丸くて柔らかく赤ちゃんが心地よく過ごせる場所です。赤ちゃんは本来胎内を、膝を曲げ、指をなめられる姿勢で過ごします。
ところが、子宮まわりの筋肉がコリ固まってカチカチだったり内臓が下がって子宮が押しつぶされたりすると、子宮が細長い形になってしまいます。この中の赤ちゃんは窮屈で楽な姿勢をとることができません。
胎内姿勢と生まれた後の関係
胎内での窮屈な姿勢は、生まれてからの向きぐせや体のゆがみ、コリにつながりやすくなります。また、膝が伸びた状態が妊娠後期まで続くと、股関節脱臼になりやすいという研究発表もあります。
参考資料
- 第23回日本助産学会 学術集会 スポンサードセミナー「骨盤ケアで改善! PART2」(2009.3.21) 高橋美穂 「妊娠初期からの骨盤ケアの実際」
- 第67回日本産科婦人科学会学術講演会 ランチョンセミナー「骨盤形態と胎内不良姿勢」(2015.4.11) 鈴木 茂夫 「胎内不良姿勢は先天性股関節脱臼の原因となっている」