骨盤のしくみ ①

骨盤が果たしている役割は様々。
だからこそケアをすることが大切なのです。

骨盤とは?

骨盤はお尻の真ん中にある仙骨とその先にある尾骨、
そして、大きな2枚の寛骨が組み合わさってできています。

骨盤 骨盤
  1. 腸骨(ちょうこつ)

    骨盤の左右に1枚ずつ張り出している大きな骨。腰骨とも呼ばれ、手で簡単に触ることができる。

  2. 恥骨(ちこつ)

    骨盤の前側(アンダーヘアのあたり)にある、少し出っ張った骨。

  3. 坐骨(ざこつ)

    骨盤の一番底にある骨。イスに座ってお尻の下に手を入れるとゴリゴリと触れる部分。

  4. 寛骨(かんこつ)

    腸骨・恥骨・坐骨が骨融合した骨。

  5. 上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)

    腰骨を前にたどると、一番前にでっぱっている部分。

  6. 仙骨(せんこつ)

    骨盤の中心にある逆三角形の骨。

  7. 尾骨(びこつ)

    仙骨の先についている骨。

  8. 大腿骨(だいたいこつ)

    太ももの骨。

  9. 靭帯(じんたい)※骨盤をつなぐ主な靭帯のみ描画

    骨と骨を結びつけているゴムひも状の組織。骨盤の形を維持している。

  10. 恥骨結合(ちこつけつごう)

    左右の恥骨をつなげる部分。

  11. 仙腸関節(せんちょうかんせつ)

    仙骨と左右の腸骨をつなぐ関節。

  12. 骨盤入口(こつばんにゅうこう)

    赤ちゃんの通り道。骨盤輪とも呼ぶ。

体の土台 “骨盤”

体を家に例えると、背骨は大黒柱、脚の骨は杭。
これらを支える土台が骨盤です。

骨盤は体の土台 ①背骨 = 大黒柱 ②骨盤 = 土台 ③脚 = 杭

全身の姿勢を支える体の要

骨盤の上には首からお尻までひと続きの背骨、下には大腿骨があり、骨盤は体の中心にあります。直立二足歩行をする人間の骨盤は、上半身の重みと脚からの衝撃を受け止めています。

全身の姿勢を支える体の要、それが “骨盤” なのです。

骨盤の変化

昔と今では女性の体は大きく変化しています。
この変化には生活様式の変化が関係しています。

昔の生活 自然と靭帯や筋肉が丈夫になる

昔の生活

昔は歩く・しゃがむ・立つといった動作や、飛んだり跳ねたりといった遊びが多く、日常生活の中で筋肉や靭帯が鍛えられていました。

そのため、全身を支える骨盤もしっかりしていました。

現代の生活 靭帯や筋肉が丈夫になりにくい

現代の生活

車の普及や生活様式の変化、子どもの頃の運動が減り、あまり体を使わない生活に。

全身の靭帯や筋肉が昔と比べると弱くなっているので、骨盤がゆるみやすくなっています。

① 類人猿型骨盤 類人猿型骨盤 ② 男性型骨盤 男性型骨盤 ③ 女性型骨盤 女性型骨盤 ④ 女性類人猿骨盤 女性類人猿骨盤

骨盤の形は変化します

男性も女性も生まれたときは ① 類人猿型骨盤 ですが、体や筋肉の成長とともに変化していきます。

男性は ② 男性型骨盤 へ、女性は出産を迎える時期に ③ 女性型骨盤 に変化することが理想的ですが、生活様式の変化から骨盤が変化しきらず、④ 女性類人猿型骨盤 で出産する方が増えてきています。

参考資料

  • 第28回日本助産学会学術集会 ランチョンセミナー「骨盤ケアで改善!PART14」(2014.3.23) 鳴本敬一郎「女性骨盤は変化してきているのか」
  • 第30回日本分娩研究会 スポンサードワークショップ「骨産道を診ていますか?」(2014.9.12) 鳴本敬一郎「骨盤の形態を決定する因子は?学童期~思春期の身体活動との関連」