どうして締めてはいけないの?
お腹を締め付けることは骨盤や内臓の位置、
血液の流れに影響します。


骨盤がゆるみやすくなる
お腹を締め付けることは骨盤の上側を締め付けることになります。
女性の骨盤は上側が広く、下側が狭い洗面器のような形をしています。そのため、上側を締め付けると、写真のように “テコの原理” で下側が開いてしまうので、骨盤がすそ広がりのずん胴型になり、ますます骨盤が広がってしまいます。

内臓が下垂する
お腹に跡が残るようなゴムや、ウエストを締め付ける衣服は内臓を押し下げます。
骨盤底筋のゆるみ
骨盤の底部で、膀胱や大腸などの内臓をハンモックのように支えている筋肉群を、骨盤底筋といいます。お腹を締め付けることで内臓が押し下げられ、骨盤底筋に負荷がかかると、筋肉群は引き伸ばされ、ゆるみやすくなります。
骨盤底筋のゆるみは、妊娠・出産、加齢、姿勢の悪さなども関係しているといわれています。
お腹を締めるとどうなるの?
今感じているお悩みは、
お腹の締め付けをゆるめることで軽減するかもしれません。


尿もれ・便秘など
お腹を圧迫することで膀胱などの内臓が押し下げられ骨盤底筋がゆるむと、尿もれやひん尿が起こる場合があります。また腸の動きも悪くなり、便秘になることもあります。
手足の冷え
締め付けや内臓の下垂などによって血流が悪くなると、人間の体は冷えを感じます。すると、心臓に近い臓器へ集中して血液を流し、一定の温度を保とうとするので、体の末端にある手足は冷えてしまいます。