女性ホルモンと骨盤
骨盤の形の変化
思春期から分泌量が増え、その後40代から徐々に減少していく女性ホルモン。骨盤の形は、この女性ホルモンや体の成長に影響を受けて変化します。
思春期後半までの変化
男女ともに生まれたときの骨盤の形は「①類人猿型」。横幅が狭く、細長い形をしています。
その後女性の骨盤は、女性ホルモンの分泌や体・筋肉の成長とともに、少し丸みを帯びた「②女性類人猿骨盤」へ、そして横幅が広く妊娠・出産に適した「③女性型骨盤」へと徐々に変わっていきます。
骨盤の形の変化には、思春期の頃の運動量や身体的ストレス、栄養などの要素が 大きく関わっているといわれています。
大人女性の変化
年齢を重ねるにつれて骨盤はゆるみやすくなります。これは筋力の低下や加齢、妊娠・出産が関係しています。
骨盤はゆるむと、ゆがみやすくなります。だからこそ筋力を保つ体操や骨盤ベルトで骨盤がゆるみ過ぎないようケアしてあげることが大切です。
《参考》
- 第28回日本助産学会学術集会 ランチョンセミナー「骨盤ケアで改善!PART14」(2014.3.23)
鳴本敬一郎「女性骨盤は変化してきているのか」 - 第30回日本分娩研究会 スポンサードワークショップ「骨産道を診ていますか?」(2014.9.12)
鳴本敬一郎「骨盤の形態を決定する因子は?学童期~思春期の身体活動との関連」